妊婦健診
お母さんとの健康と、赤ちゃんの発育のためにできること
妊婦健診は、母体の健康と胎児の成長を確認するために重要です。
生理周期が普段と異なる場合や妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、
早めに妊婦健診を受けましょう。
Schedule
出産予定日について

最終月経から計算した予定日と、本当の予定日がずれていることが多い(排卵がずれて実際に受精した日がずれてしまうため)ので、妊娠が分かっても妊娠8〜10週頃の時期に超音波で胎児の大きさから正しい予定日を決める必要があります。
この時期をのがすと、予定日がはっきりしなくなりますので、予定日がはっきり決まるまでは、1〜2週間毎の診察になります。予定日を医師から伝えられましたら、住民登録している市区町村の役所・保健センターで妊娠届を出していただき、母子健康手帳の交付をしていただきます。母子健康手帳および、健診券は次回以降の健診で必要となりますのでご持参ください。
Schedule
出産までの健診スケジュール
健診の間隔
| 妊娠初期~11週まで | 1~2週間毎 |
|---|---|
| 妊娠12~19週まで | 4週間毎 |
| 妊娠20~29週まで | 3週間毎 |
| 妊娠30~35週まで | 2週間毎 |
| 妊娠36~40週まで | 1週間毎 |
| 予定日以降 | 2~4日毎 |
- 定期検診は異常がなくても必ず受けるようにしてください。
- 状態により、健診の頻度が変更になる場合がありますのでスタッフにご確認ください。
妊婦健診で行う検査内容
| 9-11週 | 子宮頸がん検診・初期腟培養検査 |
|---|---|
| 12-15週 | 初期血液検査(血液型、血算、梅毒、H I V、B型肝炎、C型肝炎、成人T細胞白血病、血糖、風疹、妊娠クームス、必要時のみトキソプラズマ抗体検査) |
| 18-21週 | 性器クラミジア検査・経腟エコー(胎盤位置確認) |
| 22-26週 | 中期血液検査(血算、糖負荷検査) |
| 33-35週 | 後期血液検査(血算、腎機能・肝機能検査、凝固機能検査、不規則抗体) |
| 35-36週 | GBS(B群溶血性レンサ球菌)腟培養検査 |
| 37週 | NST検査(胎児心拍・子宮収縮モニター)・貧血検査 |
| 38週 | NST検査・内診 |
Price
妊婦健診料金
| 産科初診 | 7,000円(税込) |
|---|---|
| 初診以降(母子手帳交付まで) | 4,500円(税込) |
- 母子手帳交付前までの健診は全額自己負担となります。
- 母子手帳をもらう際に自治体から妊婦健診補助券が交付されますが、自治体によって補助券の金額や交付される枚数は異なります。健診費用を全額補助券でまかなえる場合もあれば、検査内容により1,000~6,000円程度の自己負担が必要となります。
4D Echo
4Dエコーのご案内
当院では、お腹の赤ちゃんの動きをリアルタイムで見ることができる4Dエコーを導入しております。3D(立体静止画像)を動画として見ることができるのが4Dエコーで、妊娠20週~32週が撮影に適しています。
4Dエコーは予約制ですので、ご希望される場合は妊娠20週~32週の妊婦健診の際に4D健診にてご予約下さい。
- 当院USBをご購入いただくと2回までは無料、3回目以降やUBSをお持ちでない方は2,000円(税込)で4Dエコーを受けることができます。
- 他院の患者様も6,000円(税込)で4Dエコーを受けることができます。
健診動画保存サービスのご案内
当クリニックでは当院オリジナルUSB(ケース入り4,000円(税込)・動画保存代含む)をご購入いただいた方に、妊婦健診のエコー動画を保存するサービスを行っております。
ご家族が健診に一緒に来られない場合でも、ご自宅で一緒に赤ちゃんの様子をご覧いただくことができます。
Screening
胎児スクリーニング

当クリニックではより安心してご出産していただきたいと考え、胎児超音波スクリーニング外来を行なっています。
なお、通院中の妊婦さんには妊婦健診の一環として、山梨県立中央病院での胎児スクリーニング外来も一度受診していただき、お腹の赤ちゃんの状態を入念に確認していただいております。
NIPT検査(非侵襲性出生前遺伝学的検査)について

当院は遺伝診療の知識をもつ周産期専門医が在籍しており、山梨大学医学部附属病院の連携施設として、NIPT検査認証施設認定を受けております。NIPTは妊婦さんの血液中に存在する赤ちゃんの遺伝子の断片(胎児DNA)を用いて、赤ちゃんの染色体疾患であるダウン症候群(21トリソミー)や18トリソミー、13トリソミーの診断を行う侵襲が少なくかつ精度の高い(感度99.99%)検査法です。
検査の流れ
ご夫婦での遺伝カウンセリング→血液検査→結果報告
※検査前の遺伝カウンセリングは、予約が必要となります。
※予約システムから遺伝カウンセリングのご予約をお願い致します。
※NIPTは精度の高い検査ですが、非確定的検査ですので、陽性と結果がでても確定診断ではありません。検査結果が「陽性」であった場合には再度カウンセリングを行い、羊水検査(確定診断)に進む場合は基幹施設である山梨大学医学部付属病院と連携し対応させていただきます。
対象
- 妊娠9~15週までの妊婦さんで以下に該当される方
- 胎児染色体疾患に対する不安が強い場合(年齢は問いません)、高齢妊娠(35歳以上)の方、染色体疾患に罹患した児の妊娠歴がある、超音波検査にて胎児に染色体疾患の可能性を指摘された場合
※他院で分娩予定の方でカウンセリング希望の方は、まずご本人さんのみで良いので一度「女医外来」にて受診をお願いします。検査や費用についてご説明いたします。
NIPT・遺伝カウンセリング担当責任医師

渡邊 佳那
(日本産婦人科学会専門医・日本周産期新生児医学会専門医・日本産婦人科遺伝診療学会認定医 )
