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生理周期に連動して起こる様々な不調

多くの女性が、生理痛(月経困難症)や過多月経、PMS(月経前症候群)など、月経周期に関連する症状に悩まされています。
生理中の腹痛、腰痛、頭痛、だるさや、生理前のイライラ、むくみ、便秘、など、さまざまな不調が生理周期に連動して起こります。
生理トラブルは体調や年齢によって変化します
生理に伴うトラブルは、個人差があり、体調やストレス、年齢を重ねることによっても変化します。
また、子宮内膜症や子宮筋腫などの子宮・卵巣の病気によるものなどがあります。ホルモンが原因となっている場合には、痛み止めや低用量などのホルモン剤、漢方薬などを使用し、症状を緩和させます。子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因となっている場合は、薬による治療の他、手術が必要となる場合もあります。
詳細な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。心配な症状やお困りのことがあれば、一人で悩まずお気軽にご相談ください。
Treatment
当院での主な治療
01
鎮痛剤(痛み止め)・鎮痙剤
痛みをやわらげ生活の質を上げていきます。痛みがコントロールできるように飲み方の工夫を指導します。
02
漢方薬
生理痛や月経不順に対して漢方薬がよく効く方もいます。多くの種類の中から症状に合わせて、患者さんに合ったものをみつけていきます。
03
低用量/超低用量ピル
生理痛や過多月経、月経前症候群(PMS)、月経不順、排卵痛、性交痛、月経前の肌荒れの改善など生理に伴うトラブルに対し効果があります。年齢、体重、喫煙習慣によっては血栓症のリスクが高くなり、お選びいただけません。メリット・デメリット、飲み方、副作用などについて詳しくご説明し、使用する薬を選びます。
04
黄体ホルモン製剤
生理痛や過多月経に対して、連続内服することで子宮内膜を薄くし、症状を軽くします。初めの約2〜3ヶ月に不正出血が起こることが多いですが、その後は生理が軽くなりほとんど起こらなくなります。低用量ピルの副作用で知られる血栓症や吐き気などの心配が少なく、様々な理由で低用量ピルが飲めない方でも内服できます。
05
子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)
ミレーナとは、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システムです。高い避妊効果と生理痛・過多月経の治療薬として当院でも採用しており、効果は約5年間続きます。月経困難症や過多月経の診断がつく場合には、保険適応となります。
06
GnRHアゴニスト/アンタゴニスト製剤
卵巣の働きを抑え、閉経後のようなホルモンバランスにし、生理を止める薬です。子宮筋腫を縮小させる効果があります。半年までしか継続できないため、一定期間後に別のホルモン治療に切り替えるか手術を検討します。